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ドクターTETSU家庭教師部

「K2」二次創作(和久井譲介×ドクターTETSU)、2024年

​頭カラッポにして読むややエロい小話ですが事は始まってないので全年齢です。家庭教師のコスプレもの。

ドクターTETSU家庭教師部

「お、終わった……」
 僕は床に座ったまま、リビングのローテーブルにペンを放り出した。背中をソファの座面に預けて息をつく。なにが「お遊びだ、気楽にやりな」だ。試験時間二十分、ぎりぎりじゃないか。
 事の発端は、僕がふざけて徹郎さんに女教師もののコスプレを依頼したことにある。徹郎さんは意外にもすんなりと応じた。
「疑問はあるが折角のリクエストだ。やるならがっつりやってやるぜ」
 リクエストに応じた徹郎さんは縁の細いメガネ、ブラウスとタイトスカートに指示棒まで装備して僕の前に現れた。そして出してきたのが薬学の小テスト。その内容は実にがっつりとしたもので。
 いま、徹郎さんはローテーブルの向かいで僕の答案を採点している。銀縁が囲む伏した目元に色気を感じる。ブラウスのボタンが上から三つ、外してあるのが気になる。うつむいて下がった髪のむこうで、ゆるく開いた胸元がとてもとても気になる。
「優秀だな」
 返ってきた答案には赤ペンで丸が九個。一問間違えた。徹郎さんがニヤリと笑って片眉を上げる。
「間違ったぶんはお仕置きだがな」
 それって。僕はボタンの開いた胸元を見る。
「その前に、まずは解説してやろう」
 アッハイ。
 徹郎さんは僕の隣に来てソファに浅く腰かけた。鍛えられた脚線美が目につく。輪郭を追って視線を上げると、腿を包んで生地のぴんと張った短いタイトスカート。ストッキングの切り替え部分が、スカートの脇のスリットからほんの少し見えている。
 徹郎さんは問題用紙に向かって身を乗り出した。
「この問題は、まず前提条件として――」
 僕が問題用紙を見下ろす隣に、ボタンの開いたブラウスがある。布地の隙間からは無防備な胸元がチラチラと。僕の耳元で解説が続く。囁くような声音に煽られて、話が頭に入らない。
「――というわけだ。ちゃんと覚えとけよ」
 もはやなにもわからなかった。
「じゃあ口頭で再テスト。おさらいだ」
「ちょ、ちょっとタイム」
 僕は片手を上げた。
「どうした」
「ええと、その」
 僕が言い淀んでいる間に、徹郎さんは指示棒の先で僕の膝をつつ、と撫でた。
「薬物の話で勃つような変態になっちまったか?」
「そ、そんなことは」
「ふうん?」
 指示棒は僕の膝から腿を上り、ズボンの生地の張った股間を素通りして、腰骨と鼠径部をなぞる。ぎりぎりを避けていくのが焦れったい。僕は指示棒を持つ相手の顔を見た。
「お仕置きだからなあ」
 僕の表情を見て徹郎さんは意地悪く笑った。僕はソファにあがると徹郎さんの手首を掴み、その身体をソファに押し倒した。
「おい、これじゃどっちがお仕置きされてんのかわかんねえだろが」
「実は……さっきの解説、ちゃんと聞いてなくて」
 僕は徹郎さんの上に乗ったまま気まずい告白をする。
「テストは後日リベンジさせてください」
 僕の身体の下で、徹郎さんが笑って腹筋が揺れる。
「そりゃあいい、楽しみにしてるぜ」
 徹郎さんは僕の顎先を指で軽く撫でた。
「場合によっちゃあ、お仕置きが一転してご褒美になるかもな」
「その時はがっつりとお願いします」
 僕は徹郎さんの膝の間に自分の膝を割り込ませ、ブラウスの裾に手を差し込んだ。

<終>​

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